事業計画・報告 事業報告

平成17年度事業報告(平成17年4月1日から平成18年3月31日まで)

I.事業報告

前半期(4月〜11月)の活動の中心となったのは、昨年11月に大阪で行なわれたゲームイベント「Games Japan Festa 2005」であった。
4回目を迎えた「Games Japan Festa」は、前年同様に約1万人が来場し、大阪の秋のゲームイベントとして、コアなゲームユーザーに確実に定着してきたが、一方で、ライトユーザーへの浸透が不十分なため、入場者数が伸びなかったことが課題として残った。平成18年開催予定の第5回のFestaで新たなスポンサー獲得とファミリー層を取り込んだ入場者数の増加に繋がる広告と試遊以外の企画の充実を図る。
次に全国中小企業団体中央会の平成17年度補助事業として、販売店の利益拡大を目指す新流通スキーム運用に関するシステム開発事業を平成17年9月から平成18年2月まで実施した。
メーカーの協力を得て新流通スキームのテストマーケティングを実施しながら、調査委員会でスキーム運用に対する検討を重ね、組合情報ネットワークシステム開発を行った。今後は開発したシステムのテスト運用を実施し、新流通スキームを軌道にのせることが重要な課題である。
そして、昨年春頃より青少年による残虐な事件が頻発するという社会状況を反映して、自治体による「残虐ゲームソフト」の有害図書類指定への動きが活発になり、ついに平成17年6月に神奈川県が「グランドセフトオートV」を有害図書指定に指定したのを皮切りに、埼玉県、京都府、千葉県、茨城県、長崎県、福岡県(平成18年3月現在)が相次いで、有害図書指定に踏み切った。
こうした事態を受けて、Games Japanは販売店を代表する団体として、(社)コンピュータエンターテインメント協会(CESA)及びコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)と共に、東京都が主宰する「テレビゲームと子どもに関する協議会」に参加し、平成18年2月の第3回協議会において、CESA・CEROが提案した新レーティングに基く自主規制方針を検討の上、了承した。
Games Japanはこの新レーティングに基く自主規制の実施に際し、メーカーやCESA・CEROと協力し、ゲーム業界の自主規制を全国基準とするべく、今後さまざまな周知・啓発活動を行なっていくことを確認した。

II.具体的活動

1.プロモーション活動:第4回「Games Japan Festa 2005」

4回目となる新作ソフトの体験イベントを大阪にて開催し、昨年とほぼ同じ1万人弱が来場した。昨年12月発売の新型携帯ゲーム機(Xbox360)の出展を中心にした年末年始タイトルの出展となった。試遊以外は従来と同様に、ゲームステージ、トークショー、即売会、アンケート抽選会を行なった。
開催日時: 平成17年11月12日(土)10:00~18:00
11月13日(日)10:00~17:00
開催場所: マイドームおおさか 1階Aホール
後  援: 経済産業省
社団法人 コンピュータエンターテインメント協会
出展者数: 21社
ソフトブース 64小間
ステージ 6社(6枠)
販売ブース 3社(3小間)
出展ソフト: 88タイトル(130試遊台)
入場料 : 無料
来場者数:
2005入場者数 2004入場者数 2003入場者数 2002入場者数
初 日 4,037人 4,298人 4,117人 3,095人
2日目 5,114 人 5,347 人 5,085人 3,381人
合 計 9,151 人 9,645 人 9,262人 6,476人

2.平成17年度組合等情報ネットワークシステム等開発事業

本事業は、ゲーム販売店が新品販売によって利益確保がするための新しい流通スキーム「マークダウンシステム」「フルラインナップシステム」を運用するにあたり、必要な組合情報ネットワークシステム開発を目的として実施した。
(1) 調査委員会の開催
  下記の通り、調査委員会を開催し、新流通スキームのテストマーケティングの検証に基づき、運用について検討を行い、システム開発にフィードバックを行った。

開催年月日 開催場所 検討事項
第1回 平成17年9月8日 アルカディア市ヶ谷 ・事業実施概要の説明
・新流通スキームテストマーケティングの検証・分析(1)
第2回 平成16年10月26日 アルカディア市ヶ谷 ・委託先についての報告
・新流通スキームテストマーケティングの検証・分析(2)
・システム開発状況報告
第3回 平成16年1月30日 アルカディア市ヶ谷 ・新流通スキーム参加の提案
・システム開発状況報告
・報告書内容の確認

(2) 調査報告内容〜新流通スキームの目的と効果(「平成17年度補助事業報告書」参照)
 
【1】 新流通スキームの目的
<メーカー>
 1.10万本以上販売予定商品の拡販→短期間(発売2ケ月以内)の販売機会損失防止
 2.1〜3万本以上販売予定商品の拡販→長期間(6ケ月〜1年)の販売機会損失防止
 3.中古商品の新品販売への転換の促進
<販売店>
 1.新品在庫リスクの減少→新作発注の買え控えの抑制
 2.新品販売数量増加と粗利率の向上→短期間(発売2ヶ月以内)の販売機会損失防止
 3.新品在庫のタイトル数拡充→長期間(6ケ月〜1年)の販売機会損失防止
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【2】 新流通スキームの具体的な効果(要約)
1) マークダウンシステム
  ■目的 : 初回発注量とリピート発注の増加
■効 果(2タイトル/テスト店舗各30店、非テスト店舗各30店舗の比較による結果)
 1. 総販売本数・総販売額は、追加発注により増加している。
 ●本数→平均270本増加  :9本増加/1店当たり
 ●金額→平均144万円増加 :平均48,100円増加/1店当たり
 2. 中古の販売・買取本数に大きな差異はない。
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2) フルラインナップシステム
  ■目 的 : リピート発注の増加(販売サイクルの長期化)
■効 果(1タイトル/テスト店425店舗、非テスト店124店舗の比較による結果)
 1. テスト店1店あたり、1.55本多く販売している。
 ●販売本数 : 1.55本×425店=658本
 ●販売金額 : 658本×7.140円×0.75=352万
 2. 中古の販売・買取本数に大きな差異はない。

(3) 調査会参加メンバー(敬称略)
 
氏名 勤務先
新宅 純二郎 東京大学 経済学研究科 助教授
箸本 健二 早稲田大学 教育学部 助教授
雪田 幸司 アイドス株式会社 営業部長
中島 隆 株式会社カプコン CS国内販売部部長
野本 章 株式会社セガ コンシューマ事業部国内営業部部長
小西 裕二 株式会社ディースリー・パブリッシャー 販売企画本部部長
占部 昭彦 株式会社タイトー CP販売部長
新谷 雄二 株式会社アクト 代表取締役社長 →06.2.1より潟lステージ
山本 充利 株式会社アクト FC営業部部長 →06.2.1より潟lステージ
河内 久樹 株式会社明響社 営業部部長 →06.2.1より潟lステージ
佐藤 文弘 株式会社コングシステムズ 専務取締役 →05.10.6より日野屋玩具店
加藤 一郎 株式会社上昇 取締役
細川 敦 株式会社メディアクリエイト 代表取締役社長

3.有害図書類指定とゲームソフト自主規制

(1) 新レーティング決定までの経緯
  近年、青少年による残虐な事件が多発する社会状況に呼応して、平成17年6月に神奈川県が「グランドセフトオートV」を全国で初めて有害図書類に指定するという事態に至った。ゲーム業界ではこれに対して、CEROのレーティング制度に基づく「18歳以上対象」の家庭用ゲームソフトの販売自主規制を実施することとし、Games Japanもこれに対応してきた。しかしその後、事態は沈静化せず、いくつかの自治体が追随する状況となった。
 こうした状況を受けて、平成17年6月末に東京都が中心となりゲーム業界関係者(各販売店代表やハードメーカー、ソフトメーカー、CESA、CERO)と有識者が参加する勉強会を立ち上げ、9月からは「テレビゲームと子どもに関する協議会」を開催し、新しいレーティング制度について検討を重ね、本年2月にゲーム業界が自ら守るべき新しいルール(=新レーティング)を決定し、5月より実施するに至った。
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(2) 新レーティング制度〜Z区分の新設〜
  【1】 レーティングの変更点
新たに「18歳以上のみ対象(Z区分)」が制定された。現行の「18才以上対象」は再審査を経て、「18才以上のみ対象(Z区分)」と「17才以上対象(D区分)」に分離される。
 「全年齢対象(A区分)」「12才以上対象(B区分)」「15才以上対象(C区分)については変更なく、従来どおりである。
これによって、レーティングは4区分から5区分へと変更され、同時に、区分はABCDZというアルファベット表示で年齢が併記され、レーティングマークも変更になる。
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  【2】 Z区分(18才以上のみ対象)の販売規制
新しいレーティング制度に基づき、「18才以上のみ対象=Z」を18才未満への販売をしない商品(新品・中古)とし、その徹底を全国規模で統一的に実施する。
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(3) 新レーティングによる自主規制の実施について
  現在、神奈川県、埼玉県、京都府、千葉県、茨城県、長崎県、福岡県、東京都(平成18年3月現在)において、有害図書指定が行われており(東京都は「表示図書指定」)、有害図書指定を検討中の自治体も多い。
 このような状況の中で、新レーティングによる業界自主規制の実施することによって、自治体間での相違による混乱が生じること、販売店様の間での不公平感が生じることなど、今後の問題点も多く指摘されている。
 このような問題を回避し払拭するために、東京都の協議会参加の販売店(※1)と、CESA、CERO、メーカーが新レーティングの普及徹底を目的とした常設委員会を設置し、今後様々な周知・啓発活動を行なっていくことを決定した。
※1 Games Japan、概SUTAYA、潟rックカメラ、潟ドバシカメラ、日本フランチャイズチェーン協会、潟с}ダ電機


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